毛周期の中で一番脱毛効果が高い成長期の期間を見極める方法は？部位別に解説

脱毛効果が高いのは成長期の毛、そんなことをよく聞くけど…

「成長期の毛って、どうやったらわかるの？」
「成長期の期間ってどれくらい？」
「なんで毛周期が大事なの？」
「毛周期にあわせた脱毛ペースってどんなの？」
「そもそも毛周期ってなに？」

いろいろ出てくるムダ毛と周期についてのギモン。

毛が生えるサイクルについて知ると、どのタイミングで脱毛をすれば効率的に脱毛を完了させられるかがわかります。

ここでは最適な脱毛ペースがどんなものか、毛周期との関係から、わかりやすく説明していきます。

毛周期の中で成長期の期間を見極める方法は？

毛周期には個人差があり、正確に成長期の期間を割り出すのは専門家でも難しいと言われています。
ですが、

を知ることによって、おおよその期間を知ることはできます。

部位別・毛周期一覧表で成長期の期間をチェック

毛周期は部位によって違います。
部位別の毛周期を表にまとめました。

頭髪が最も長くて２〜６年、その次がワキとVIO、顔や手足の毛は早いサイクルで生え変わっていきます。

部位によって毛周期が違う理由

毛周期の違いは、生える毛の濃さによります。
頭髪やワキ、VIOなどの毛が濃い部分の毛周期は比較的長く、産毛が多い顔や背中などは生え変わるサイクルが早いです。

毛の濃さは、毛細血管から受け取る栄養やホルモンによって変化します。
栄養やホルモンは、毛は毛根のいちばん底部にある、毛細血管から送られてきます。
血管から栄養やホルモンが多く流れ込んだ毛は、太くしっかりした、濃い毛になるのです。

「性毛」と「無性毛」も毛周期に影響する

ヒトの毛は生える時期によって「性毛」と「無性毛」の２種類に分けられます。
性毛か無性毛かによっても毛周期に違いが出てきます。

小さい頃から生えている毛は「無性毛」で毛周期が短い

「無性毛」は髪の毛や眉毛、手足の毛など、小さな頃から生えている毛のことを言います。毛の流れが揃っているのが特徴です。

脱毛が必要な箇所の部分は比較的毛周期が短い毛が多く、脱毛の効果が早く現れます。

デリケートゾーンは「性毛」で毛周期が長い

「性毛」は思春期以降に生えてくる、脇やVIO、男性の髭や胸の毛などのことです。
これらの毛は太くて固く、毛の流れがバラバラなことが特徴です。

性毛は男女両方に関係なく生える「両性毛」とヒゲや胸毛など、男性だけに生える「男性毛」に分けられます。

毛周期はいずれも長く、脱毛にも時間がかかります。脱毛が完了するまでに１年以上必要な場合が多いです。

男性ホルモンと女性ホルモンのバランスによっても毛周期は変わる

女性でも男性ホルモンが影響してムダ毛が多くなることがあります。
男性ホルモンによるムダ毛（男性毛）は、毛周期が長くなる傾向があります。

人間は男女関係なく、男性ホルモンと女性ホルモンを持っています。体の中にあるホルモンの量やバランスは、性別や年齢によって変化します。

男性ホルモンと女性ホルモンのバランスは、ほんのちょっとしたことでバランスが崩れてしまうことがあります。女性のホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが優位になると、影響を受けて毛が濃くなってしまうことがあるのです。

男性ホルモンが優位になり体毛が濃くなる原因は？

体毛に関係するホルモンは「テストステロン」という男性ホルモンです。
ホルモンバランスが乱れて「テストステロン」が増えると、体毛が濃く、太くなります。

「アンドロゲン」という男性ホルモンは、ヒゲの発毛に関わっています。女性で口周りの体毛が濃い場合、アンドロゲンの影響があるとされています。

これらの男性ホルモンは閉経やストレス、過度のダイエットなどによって自律神経が乱れ女性ホルモンが減少してしまうことによって優位になります。

体毛が濃くならないようにホルモンバランスを整える対策は？

男性ホルモンを抑え、ホルモンバランスを整えるためには、ストレス対策とバランスのいい食事が有効です。

食事は、栄養バランスを整えることと、女性ホルモンを活発にする食べ物を積極的に取るようにするといいでしょう。
大豆やタンパク質、ビタミンB6（マグロやカツオなどの魚）、ビタミンE（ナッツやアーモンドなど）が最適です。

また、ホルモンは睡眠中に最も多く分泌されます。質の良い睡眠はそれだけでホルモンバランスを整えてくれます。
睡眠の質を上げるためには、ゆっくりお風呂に入ったり、寝る前30分前にはパソコンやスマホを触らないなど、なるべくリラックスするように気をつけるといいでしょう。

成長期の期間を見極める方法まとめ

毛周期は個人差があり、部位や毛質によっても差があります。
脱毛を行う部分に関して言えば、

濃くて太い「性毛」は毛周期が長め
薄くて短い「無性毛」は毛周期が短め

と覚えておきましょう。
また、男性ホルモンが優位になると、女性でも「男性毛」が生えて毛周期が変わってきてしまいます。

生活習慣を見直して、無駄な男性毛が生えてこないようにすることも、自分の毛周期を乱さない上で大切です。

脱毛する上で毛周期が大切なのはどうして？

毛周期を把握しておくことで、最も効率よく脱毛を行うことができます。
肌の負担も最小限に抑えられるので、一番美しい状態で脱毛を完了できるのです。

ここでは、脱毛に重要な毛周期について、さらに詳しく解説していきます。

これらの疑問から毛周期と脱毛についての関係を探っていきます。

そもそも毛周期って何？

毛周期とは毛が生え替わるサイクルのことです。

成長期、退行期、休止期をそれぞれ繰り返しています。3つの時期は毛によってバラバラで、体毛の量が一定に保たれるようになっています。

ここでは発生から抜けるまで順にそって、毛周期の詳しいサイクルを説明していきます。

（1）成長初期

皮膚の中で毛が発生し、成長していきます。毛母細胞が細胞分裂を始めます。毛母細胞が増えて固くなることによって毛が作られていきます。
成長初期は毛が皮膚から出ていないため、脱毛効果が低くなります。

（2）成長後期

毛がしっかりとした太さと濃さを備えてくる時期です。毛母細胞の分裂が活性化し、皮膚上に毛が確認できるようになります。

成長後期が最も脱毛効果の高い時期になります。

（3）退行期

毛の成長が止まる時期です。毛母細胞の活動が止まり、徐々に毛は細くなり、色も薄くなっていきます。抜ける前の準備段階です。

退行期の毛も成長期ほどではありませんが、脱毛に効果はあります。

（4）休止期

毛が毛根から離れ、抜け落ちます。残った毛根は再び成長初期に戻り、新しい毛を育てる準備に入ります。

毛根から離れると脱毛器の効果が得られないため、脱毛効果は低くなります。

毛周期を無視して脱毛したら効果がないの？

まったく効果が無いわけではありませんが、効率は悪くなります。

たとえばペースが速すぎる場合。
１回目に脱毛した時に休止期だった毛が、２回目の脱毛でもまだ生えていなかったら…、効果がないばかりか、脱毛終了後になってから黒々とした毛が生えてきてしまいます。

また遅すぎると、１回目に脱毛した時に休止期だった毛は、成長期を通り過ぎて退行期や休止期にはいってしまい、これも次の脱毛終了後に黒い毛になって生えてきてしまいます。

また、成長期の毛が少ない状態で脱毛を受けると、肌を傷つけてしまう恐れもあります。

毛周期の関係で脱毛の終わっていない毛を効率的に処理するには、自分の毛周期を知って成長期に入ったタイミングで脱毛をすることが大切です。

脱毛サロンのカウンセリングだと毛周期について説明が少ない？

脱毛をする時に最初に訪れるのがカウンセリング。
カウンセリン時に自分の毛質を相談するのも、毛周期について知るのに役立ちます。

ですが、毛周期についてしっかりと説明してくれる所は意外にも少ないのです。

脱毛をする時には、毛周期や毛質についてしっかり説明してくれて、相談できる所を選ぶことが大切です。

毛周期の中で成長期が一番脱毛効果が高いのはどうして？

毛が生え替わるサイクルの中で「成長期」が一番脱毛効果が高い理由は、脱毛器の仕組みに関係があります。
成長期の毛が少ない状態で脱毛を受けると、肌に負担がかかってしまう場合もあります。

ここからは脱毛器のしくみと、毛や肌の関係について、詳しく解説します。

黒いメラニン色素にフラッシュやレーザーが反応するから

エステサロンが使うフラッシュ（光）脱毛や、クリニックが使うレーザー脱毛は、光やレーザーを毛根に照射し、毛を生やす組織を破壊することで脱毛の効果を出しています。

光やレーザーが一番反応する色が、黒色です。

そして毛がもっとも黒い時期が「成長期」なのです。

毛髪を作り出す毛母細胞は、メラニン色素を使って髪の毛を黒くする働きも持っています。
毛母細胞が活発だと、その分細胞内のメラニン色素の量も増え、光やレーザーが一番効果を発揮することができます。

毛の色が薄い時期に脱毛をすると肌に負担がかかってしまう

光脱毛やレーザー脱毛は、メラニンの黒い部分に熱を通し、周囲を焼いてしまうことで、毛を生やすための細胞を壊します。その結果、毛が生えてこなくなるのです。

黒ければ黒いほど効果が高まるので、毛が薄い状態だと十分な効果は得られません。

また、細胞を焼く、という脱毛の性質上、脱毛が終わった後の肌は、軽くやけどしているような状態になってしまっています。
もちろん何度も行うと、肌に負担がかかります。

肌に負担をかけ過ぎてしまうと、炎症を起こしてしまって脱毛が受けられなく可能性もあります。

毛周期に合わせた効果的な脱毛ペースは？

部位ごとの脱毛はそれぞれの毛周期に合わせて行うのが効果的です。

全身脱毛の場合は、すべての体毛の周期から平均を取って、２ヵ月で次の予定を組むところが多いです。

毛周期が成長期の期間に通うことを想定した脱毛ペース一覧表

一度の脱毛で効果を出せる成長期の毛は、全体の10％から20％と言われています。
単純に毛量を減らしたいだけなら３回程度でも満足の得られる効果があるでしょう。
完全なツルツル状態を目指すなら、７～10回の施術が必要になってきます。

２ヵ月ごとに施術を行う場合、３回で半年、10回だと１年半かけてサロンや病院へ通うことになります。

脱毛計画は予定に合わせて逆算するのがオススメ

結婚式や旅行、海水浴など、いちばんキレイに肌を見せたい場面にむけて、脱毛をしてみたい。
肌見せしたいイベントの日程が決まっている時には、予定日の３～４週間前に脱毛を終わらせるのがベストです。

イベントに近くなってから慌てて脱毛に行くと、肌トラブルがあった時に対処することができません。
リスクを避けるために、ブライダルの脱毛に関して、挙式１ヵ月以内の脱毛をしないと言う決まりがあるサロンなどもあります。計画がある時は早めにカウンセリングや相談に行った方がいいでしょう。

脱毛効果を高めるための注意点

何気ないことですが、脱毛の効果を弱めてしまうことをしてしまう行動がいくつかあります。
せっかく毛周期に合わせて脱毛をしても効果が実感できなくなってしまいます。
これから解説する項目を守って脱毛をすると、脱毛効果をさらに高めることができます。

毛抜きを使わない

メラニン色素に刺激を与えて行う光やレーザーの脱毛は、毛根部分に毛が存在しないと効果を発揮することができません。

施術前にはムダ毛の自己処理をしていかなければなりませんが、毛根を残せるシェーバーかカミソリでの処理を行いましょう。
肌への負担を考えると、シェーバーを使用するのがおすすめです。

日焼けを避ける

肌が日焼けして黒くなってしまうと、光やレーザーが皮膚に反応してやけどをしてしまう恐れがあります。
そのため日焼けした肌には、レーザーの出力を下げて照射することになり、充分な脱毛効果が得られません。
日焼けの程度によっては、施術自体を断られてしまいます。

ちょっとした日焼けでも注意を受けることがあるので、脱毛部分はできる限り日に当たらないようにしておいてください。

こまめに保湿をする

肌に水分が充分蓄えられていると、肌の抵抗力が上がり、熱や光への刺激にも強くなるので、光やレーザーをより強く照射することができます。
抵抗力は痛みも軽減してくれます。

逆に乾燥していると肌の力が弱くなり、ひどい時には施術を受けられないことも。

施術後の肌は乾燥しやすくなっているので、普段よりもこまめに保湿を行うことが大切です。

こまめに保湿ケアするのが億劫な人は、保湿ケアのある脱毛サロンを選ぶのも一つ。人気があるのは銀座カラーの美肌潤美（びはだじゅんび）という保湿ケアオプションで、脱毛後のダメージを受けた肌を丁寧にケアしてくれます。

脱毛当日は肌に何も塗らない

制汗剤や保湿剤、日焼け止めなどを肌に塗ると、毛穴の中に入り込んでしまいます。
毛穴と同時に、シェービングした後の毛を隠してしまい、脱毛効果が低くなってしまいます。

どうしても使いたいときは、サロンやクリニックに確認して、日焼け止めに限り、リキッドタイプかスプレータイプにするようにしましょう。
施術前に落とせるように、水で落とせるタイプにしてください。

まとめ

早く回数をこなして完了させたい！
そんな気持ちもわかります。

でも焦りは禁物です。
毛周期をしっかりわかった上で脱毛を行うと、いちばん肌に良い状態を保ったまま効果的に脱毛を完了することができます。

脱毛を完了したい時期を逆算して、お肌をいちばん見せたい時にキレイなお肌を手に入れましょう。